チミケップ周辺の樹木

更新日:2023年03月24日

太く真っすぐ伸びている幹が青い空に向かって伸びており、太い枝と枝から黄色に色づいた葉っぱが茂っている樹木を下から見上げて写した写真

ミケップ湖一帯は、約2,000ヘクタールの風致地区に指定され、行政の保護の網がかぶされており、森林浴ための散策コースも整備され、バードウオッチヤーの間では野鳥の宝庫として知られています。
自然のまま保存された数少ない天然林で針葉樹や広葉樹が混交し、その周囲の森林のもつ植物や野獣類の多様性は自然に恵まれた北海道の中でも貴重な場所となっています。

左:太い枝が真っすぐに伸び上部で四方八方に枝が真っすぐに伸び緑の葉がついている「エゾマツ」全体を下から写した写真、右:エゾマツの太い幹を拡大して映した写真

「エゾマツ」
アカエゾマツとともにエゾマツの総称で「北海道の木」に指定されている常緑樹。高さ30~40メートル、太さは1.5メートル位になる。山地の斜面や沢すじに生え、トドマツや広葉樹と混交する。葉は扁平な線形で裏には気孔線がある。雄花は楕円形の紅色で黄色の花粉を出し、雌花は円柱形で色は紅紫色。開花は5~6月である。主に建築材、楽器材、パルプ材として利用する。

右:凹凸のある幹で幹の途中から枝か伸びている「イチイ」を写した写真、右:表面に凹凸があり茶色い木の幹を拡大した写真

「イチイ」
北海道の代表的な緑化樹で、高さは10メートル~15メートルになり、低木状になるものもしばしば見られる。線型で長さ1.5メートル~3センチメートルの葉を螺旋状に付ける。雌雄異株で雄花は淡緑色~淡緑褐色で長さ2.5ミリメートルの花を付ける。4~5月に開花し、果実は9~10月に仮種皮が赤く熟する。公園、庭木、生垣などに植えられるほか、床材、彫刻、家具などにも使われる。

左:真っすぐに高く伸び、緑の葉が茂ったたカラマツの木が並んでいる写真 右:太く茶色いカラマツの幹を写した写真

「カラマツ」
道内で広く造林されている落葉樹で、高さ30メートル程になる。長さ2~4センチメートルの線形の葉を付け、秋には黄葉する。雄花は黄色の卵形で、雌花は淡紅色で短枝に直立あるいは横向きに付く。4~5月に開花する。球果は長さ2~3.5センチメートルの広卵形で、初め帯白色でのちに黄褐色になり、9~10月に成熟する。公園林、防風林に植えられるほか、建築材、器具材にも利用される。

左:真っすぐに高く伸びた幹の上に枝が広がり緑の葉が茂っている「セン」の木を下から見上げて写した写真 右:ごつごつとした樹皮の幹の表面を写した写真

「セン」
山地に生える落葉樹で、高さ20メートル位、枝に刺がある。葉は枝先に集まって互生し、径10~30センチメートルの大きさ。7~8月に開花し、淡黄緑色の径4~5センチメートルの花を付ける。果実は径4~5ミリメートルの球形で、10月頃には黒く熟する。公園林として親しまれているほか、建築、家具の建材としても使われる。

左:真っすぐに高く伸びた幹の途中から枝が伸び緑の葉が茂っている「シナノキ」の木を下から見上げて写した写真 右:樹皮の一部がはがれそうになんっている幹の表面を写した写真

「シナノキ」
山地に生える落葉樹で、高さ20メートル程になる。葉は心円形で長さ、幅とも4~10センチメートル、先はとがっている。淡黄色の径1センチメートル程の花を6~7月に付ける。果実は灰褐色で短い毛に覆われており、5センチメートル位の大きさ。10月頃に成熟する。公園や街路樹として植林されているほか、建築、ベニヤ材としても利用される。

左:背が高く細い幹のトドマツの木が何本も並んでいる写真 右:灰白色で滑らかな樹皮のトドマツの幹を写した写真

「トドマツ」
海岸近くにも生えるが主に山地に多い常緑樹。高さ20~30メートル、太さ60~80センチメートルになる。広葉樹やエゾマツとの混交林または純林をつくる。葉は線形、2センチメートル位の長さで、葉の裏には気孔線がある。雄花は紅色で黄色の花粉を出し、雌花は黄紅色または帯紫緑色、開花は5~6月で公園樹として親しまれているほか、建築、器具材、パルフ材などに利用される。

細く枝分かれした枝先に羽状の緑色の葉を付けたエンジユの写真

「エンジュ」
山地に生える落葉樹だが公園、街路にも植えられる。高さ15メートル程になり、太さは30センチメートル位になる。一般にエンジュと呼ばれていが、本当のエンジュは中国原産の木でイヌエンジユとは区別される。20~30センチメートルの羽状の葉を付け、若葉には葉抽と小葉の裏に細毛が密生している。黄白色の花を多数付け、実はさやに納まった豆果。床材、器具材、彫刻材に利用される。

左:2本の同じぐらいの大きさの楓の木が並んでおり、高く伸びた幹の上部が枝分かれし緑の葉が茂っているカエデの木を写した写真 右 :樹皮がひび割れて一部剥げているカエデの幹を写した写真

「カエデ」
平地から山地まで生える落葉樹で、高さ20も程になる。葉は径5~15センチメートルの偏五角形で、花は6ミリメートルで黄緑色。5月に開花する。果実は長さ3センチメートル位で9月~10月に成熟する。主に公園、街路樹、器具、楽器材に使われる。

左:幹の根本から何本も太い枝に別れ、真っすぐに高く伸びた枝先に緑色の葉が生い茂っている「カツラ」を下から見上げて写した写真 右:灰褐色でねじれるように深く縦裂している樹皮を写した写真

「カツラ」
平地から山地の沢沿い、やや湿った斜面に生える落葉樹。高さ20~30メートル、太さ1~2メートルになり、公園や街路にも植えられる。葉は広卵形が卵円形で新葉は紫赤色で、秋には黄葉する。花は雄雌とも紅葉色で5月上旬に開花する。樹皮は灰褐色で、ねじれるように深く縦裂する。主に庭園、公園樹、街路樹、器具材、基盤などに使われる。

左:太くどっしりと幹で、太い幹が枝分かれして四方上に伸びている「ナラ」の木を写した写真 左:幹の一部に苔が生え太くどっしりとした幹を写した写真

「ナラ」
主に山地に多いが海岸まで生えている落葉樹で30メートル程の高さにまで育つ、葉は隋円形で、鋸歯状、長さは6~8センチメートルもある。5~6月に開花し、雄花序は黄緑色で尾状、雌花序は新枝の上部葉腋に黄緑色の花を1~3付ける。長さ2~3センチメートルのどんぐりが果実で、9~10月に成熟し緑色から褐色になる。材は硬く、木目も美しく、高級家具や建築材としても利用される。

左:幹が上に真っすぐに伸び、幹のあちこちから枝が伸びており、木の上部に緑の葉が茂っている「ニレ」を下から見上げて写した写真 右:縦に不規則な裂け目ができる樹皮の幹を写した写真

「ニレ」
平地の湿った肥沃な土地に生える落葉樹。高さ30メートルにもなり、太さは1.5メートル程になる。長さは4~15メートルで先のとがった二重鋸状の緑の葉を付けている。果実は翼状の扁平で根元に卵型の実が付いている。緑黄色から褐色になり、6月には成熟する。公園、街路樹として親しまれるほか、家具、器具、楽器材として利用される。

山中の小道の両側に生えている「シラカバ」の並木道を写した写真  白い幹肌の幹を写した写真

「シラカバ」
高さ20~25メートル、太さ30~40センチメートルになる落葉樹。日当たりのよい所や火山跡地などに生える。葉は三角状広卵形で秋には黄葉し、雄花は尾状で下垂し黄褐色、雌花は直立し紅緑色で5月に開花する。主に庭園、公園、街路樹、工芸物、パルプ材、割り箸などに使われる。

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