エコタウン

更新日:2023年03月24日

環境問題

環境問題は、生活が豊かになり便利になる一方、あらゆる資源を大量に消費することで築かれてきた快適な生活が森林の破壊、河川、地下、大気の汚染など、さまざまな環境問題を引き起こし、私たちの生活や自然に重大な影響を及ぼし始めています。
地球温暖化は、全世界的なクローバルな問題ですが、地球に住む私たち1人ひとりが日々の暮らしの中で、すこしでも意識をもってみるという小さな一歩があつまれば、大きな一歩となります。

地球の温暖化に伴う影響

地球温暖化になると、気温の上昇、海面の上昇、水不足、食料危機などのさまざまな問題が起きます。

  • 気温の上昇
    最近、昔に比べて夏が暑くなり、冬も暖冬となっていますが、50年前に比べると、わずか0.5度しか暑くなっていません。しかし、国連の機関IPCCの最新報告では、今後100年で最大5.8度の気温の上昇が予測されています。
  • 海面の上昇
    海面上昇により南極や北極などの氷が解けることにより数メートルの海面上昇が予測され、南太平洋の島々(海抜0メートルの島)の中には、国土の大半が水没することが警告されています。
  • 水不足・食料危機
    2025年には、日本を含む世界人口の大半の約50億人が水不足になると予測され、国連IPCCの報告では、今後100年以内に中国の米の収量の80%の減、ブラジルやインドでの小麦などの収量が大幅に減少するなど深刻な食糧不足が警告されています。
    すでに日本を含む世界では干ばつや洪水が多発しはじめており、こうした気象変動や水不足・食料危機の兆候が現れ始めています。
    日本の食糧の自給率は諸外国と比べ28%(2004年 国連の食料受給統計)と極端に低く、大豆、小麦、雑穀類、飼料などのほか、いろいろな物が他の国々から輸入されており、世界的な食料の枯渇や車の燃料として植物性燃料(バイオエタノール)への転換などにより、加工品の価格の上昇などの兆候が現れ始めており、これらの背景を見ると日本は直接的に食料危機に結びつくもっとも危険性の高い国となっています。

エコタウンとはどんな町

「エコタウン」は、地域の皆さん一人ひとりが主役となって、環境にやさしいまちづくりを行うことです。

今なぜ「エコタウン」なのですか?

近年、大量生産、大量消費、大量廃棄によるゴミ量の増大や地球環境の温暖化など地球環境問題が大きく取り上げられています。
こうした環境問題を解決するには、物を生産するところ、物を販売するところのほか、それを消費する一人ひとりがもう一度自分の生活を振り返り、できるところから環境にやさしい行動をしていくことが大切なことです。
日本の二酸化炭素の排出量の約半分が家庭からの電化製品(32%)、マイカー(30%)、風呂、台所(25%)、冷暖房13%)が占めています。
このような中で、環境を意識しライフスタイルを変え、一人ひとりの意識を変えていくための地域づくり、人づくりを柱として津別町の「まちづくり」を進める必要があります。

エコタウンのまちづくりのため具体的になにをするのでしょうか?

  • 町のマナーアップとクリーン作戦で、ゴミ出しマナーを守ることが大切です。
  • 過大包装や発砲スチロールナドの利用からエコバックの利用などへの転換、古新聞などリサイクル(集団回収活動)に積極的に進めることです。
  • 花壇づくりや道路清掃など町の美化のための運動を積極的進めることです。
  • 間伐材、合板残材など木質バイオマスを利用した工場などの発電施設の普及、堆肥、家庭からの残渣物、下水道汚泥物の活用による再エネルギートとしての利用、太陽光発電などを地域的に取り組む必要があります。
  • 自然豊かな町で生き物調査や学校とタイアップし子ども達に環境に対する教育を高めることです。
  • 化石燃料(石油・石炭)でる二酸化炭素の削減のためのアイドリング停止、車速を落とすエコドランビングなど住民一人ひとりが環境にやさしい行動を積極的に行うことです。

津別町の自然環境保全と森林の役割

近年、二酸化炭素の排出など地球温暖化をはじめとする環境問題がクローズアップされ、二酸化炭素を吸収する森林資源の価値が見直されてきています。
津別町の総面積は、大都市の東京都の31.4%を占め、人口密度(1キロ平方メートル当たりの人口)は、東京都5,611人、津別町15人と住民一人ひとりの空間が東京都に比べ374倍となっています。津別町の総面積のうち86.89%を森林が占めている自然豊かな町です。
この自然や山林を大切にすることによって企業が排出する二酸化炭素を吸収する調整弁としての機能を果たすことになります。
植物は、太陽のエネルギーを用いて炭酸同化(生物が養分を取り入れて自分のからだを構成する物質に変えること。)を行いますが森林も同じように木を成長させるため二酸化炭素を必要とし、このとき酸素を排出します。
この炭酸同化作用により津別町の森林がどれだけの二酸化炭素を吸収し、どれだけの酸素を供給しているか又どれだけの人が生活できるか試算してみました。

津別町の森林面積から試算
森林の二酸化炭素の年間吸収量 1人あたりの1日の酸素必要量
37万6千炭素トン 0.75キログラム
津別町の森林面積から試算
1人あたりの年間必要量 森林からの放出される酸素量 何人生活できますか?
約275キログラム 約28万2千キログラム 約100万人

以上の試算から津別町の森林は、北海道の総人口の17.8%をまかなう酸素を供給していることになります。
貴重な自然や森林資源を大切にすることにより、環境の保全、していは地球温暖化防止の一翼を担うことになります。
家庭からの小さな環境対策、森林を活用した大きな環境対策をその第一歩として「環境にやさしい町づくり」を一人ひとり努力しましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課
〒092-0292 北海道網走郡津別町字幸町41

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